(質問者)原始仏教と深い関連があるそうなんですが、あえて仏教ではなくオウム真理教として伝道活動を行なってるのはなぜですか


(尊師)では、〝オウム真理教〟という名の由来をご説明しましょう。
まず〝オウム〟というのは、サンスクリット語のア・ウ・ムという三つの音(おん)を合わせたもので、無常、つまりこの世の中のすべての現象は、変化し続けているものであって実体でないということを表わしています。 
それから、〝真理〟というのは何かというと、これはお釈迦様も仏教をお説きになったわけではないんです。というのは、お釈迦様の初転法輪、つまり初めてお釈迦様が弟子たちに説法をなさったときに、これは「絶対の真理」であると、そして「真理」とは「苦しみ」、「苦しみの生起」、「苦しみの滅尽」、「苦しみの滅尽に至る道」であるという言葉を使っていらっしゃるわけですね。
ですから、当然原始仏教と同じ法則を説く場合、それは仏教ではなくて「真理」でなければならないということで、オウム真理教という命名がなされたわけです。

(九二年六月十七日・東京大学)

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